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TOP > 怪我・外傷[総論] >  けが・外傷の説明[一般]

急性外傷・亜急性外傷

急性

 瞬発的な力によって発生するもので、正常な可動域を超えた関節運動を強制されたときに発生することが多い。

亜急性

 損傷と認知できないような軽微な外力が繰り返し作用しそれが集積されることにより関節軟骨靭帯、関節周辺の筋、腱を中心に発生することが多い。

 徐々に臨床症状が現れてくる場合と、突然に症状が現れる場合がある。また、変形性関節症や変形性脊椎症などがあったり、何らかの原因で関節が脆弱な状態にあるときに、軽微な外力、あるいはほとんど外力として認知できない程度でも損傷は発生しうる。

外傷性筋損傷(亜急性筋損傷)

 損傷と認知できないような軽微な力が繰り返し、あるいは持続的に加わり発生するものを言う。軟部組織損傷の原因である筋の機能不全は固定又は誤った不適切な神経筋収縮によって起こる筋膜拘縮又は筋腱短縮(筋疲労)による伸張力の消力が主な原因である。仕事場で起こる多くの腰痛疾患は患者の屈曲、伸展及び非対称性に身体を捻った事が損傷の主な原因である筋の過剰活動損傷を含む、不適切で反復された動的な活動は現在では蓄積性外傷疾患LBDと呼ばれ、原因リストの上位を占めている。(レネ・カリエ著 軟部組織の痛みと機能障害)

 徐々に臨床症状が現れる場合と、突然に症状が現れる場合があり、仕事やスポーツといった環境の中で反復あるいは持続される力により損傷が発生することが多い。

 ① 仕事、スポーツにおける肢位、器具など各々の特性により持続的・継続的な(直達あるいは介達)外力が加わり微細な筋線維損傷を繰り返し起こすもの。
 ② 不自然な姿勢で就寝したりして片側のみ強度に伸張した状態が長時間続いたりすると、起床時、筋は緊張し鬱血(局所循環障害)状態になり、発熱、疼痛、筋の運動制限あるいは不能となることがある、いわゆる寝違えである。
 ③ 筋肉に加わる過大な負荷、長時間に加わる負荷、又は同一不良姿勢などの継続による筋緊張などが加わる際に起こる過労性の筋炎症状態で、鬱血し硬化する。一過性のものでは筋肉の痙攣、こむら返り等。
 

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挫傷とは

 間接的に力がかかり直接力のかかった部分から離れた部分に力が集中し組織の損傷を起こします。直接力のかかった部分の場合は打撲と言います。一般的に有名なのは肉離れがあります。筋肉は断層構造をしており結合組織でまとまっています。断層が損傷したり筋線維の断裂を起こします。断裂した筋線維は吸収され、再生します。その期間適切な処置をしないと筋組織の機能が低下したり断裂を起こしやすくなったりしますので注意が必要です。

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捻挫とは

 関節に外力がかかり関節可動域(その関節が動ける範囲)を超えた場合、関節を構成する軟部組織の損傷を言い、関節の位置に変化がない場合を言います。関節の位置が変化した場合は脱臼と言います。つまり靭帯損傷を指します。当然、捻挫を起こすと関節を包む関節包の損傷や近位部の腱、筋、結合組織、膜の損傷も考えられます。腫れがある場合はほぼ断裂があると見てよいでしょう。程度によりⅠ度(無断裂、微断裂)Ⅱ度(部分断裂)Ⅲ度(完全断裂)に分かれます。よく靭帯を伸ばしたと言いますが、靭帯は多少の弾力がありますが引っ張って筋肉のように伸びる組織ではありません。伸びた靭帯には微小な断裂があると考えてよいと思います。

軽い捻挫を放置すると靭帯の強度が低下し関節に動揺性が出て捻挫をしやすくなります。これが一般的に癖になると言われる原因です。 靭帯断裂は一般的に(特例を除き)保存療法で治りますが、数週間以上を経過(放置)したものは保存療法ではくっつきません。手術適応となります。

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打撲とは

 直接力がかかった部分の組織の挫滅を言います。皮下組織の損傷(皮膚損傷を生じる場合も有る)で筋、腱、結合組織、膜などの断裂を起こします。

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脱臼とは

 関節がはずれた場合を言います。関節は、関節窩と関節頭からなります。通常関節窩に関節頭が入って関節を作っています。その関節窩から関節頭がはずれた場合で自力で戻らない場合を脱臼と言います。自力で戻った場合は捻挫と言います。当然、関節を包んでいる関節包や関節をつないでいる靭帯が断裂します。脱臼の多い場所として肩関節、顎関節、指関節、肘関節があります。

6歳前後までに多い肘内症は肘関節(腕橈関節、腕尺関節、橈尺関節)のうちの橈尺関節をつなぐ輪状靭帯が橈骨からはずれることを言います。橈骨頭の位置は正常のことが多くレントゲン上の異常はありません。

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骨折とは

 骨組織の連続性が立たれた状態を言います。一般にひびが入ったといわれる状態も骨折です。当院では、骨にひびが入ったという表現は使用しません。骨は生きた組織ですので傷(骨傷)と言います。専門的には、亀裂骨折や竹節状骨折、骨膜下骨折、屈曲骨折、陥凹骨折等を指します。転位のない骨折です。

よく間違えて使われる言葉に複雑骨折と言う言葉があります。複雑骨折とは、別名開放性骨折と言い皮膚創を通じて骨折部が外気と触れた場合を言います。判り易く言うと骨折部が外の空気と触れた場合です。どんなに粉々に骨折(粉砕骨折)しても空気と触れていない場合には単純骨折です。テレビなどでもよく間違って使われていることがあります。

外力、つまり力のかかり方で分けると、裂離骨折(剥離骨折)や圧迫骨折などが有名です。他に剪断骨折があります。その他に骨の性状による分類として外傷性骨折(一般的な骨折で外力がかかり骨折したもの)、疲労性骨折(骨折するほどの大きな力ではないが同じところに何度も力がかかり反復性外力によって疲労し骨折)、病的骨折(骨の病気や、腫瘍などのため小さな力で骨折するもの)が有ります。

成長過程である子供の場合は骨端線離解と言って、まだ完全に骨化していない部分と骨化した部分の境目が剥がれる場合があります。この場合も骨折とみなしてよいでしょう。

骨が折れたら動かないと思っている人が多いと思いますが、若年者では比較的痛みが少なく平気でいる人も多いので注意しましょう。小さな子供の場合は特に注意が必要です。レントゲンに写らない骨折もたくさんあります。

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