蒐集研究(回想)

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2021年5月31日(月曜日) テーマ:日本の貨幣研究

小学校を卒業した年の春休み、世間では第二次コインブームの真っただ中!子供から大人までコイン、古銭の収集に熱くなっていました。北上のカギやデパート催事場で開催された即売会に友人と遊びに出かけたのが始まりでした。

即売会では見たことのないお金から当時使われていたお金まで数えきれないほどの種類があり、「わくわく」してみた記憶があります。会場の熱気もあってみるものすべてに興奮したものです。買取もやっていて小判を持ってきた子がいました。店のおっちゃんが1,000円で買い取りました。「偽物」とのことでしたが真贋は如何に・・・。

当時のこずかいは30円、寛永通寶を1枚購入。テレビの時代劇でしか見たことのなかったお金です。宝物になりました。江戸時代から今まで何人もの人から人へ渡り今自分の手の中にある寛永通寶、頭の中で無限の世界が広がります。

高嶺の花「2銭銅貨」憧れの「1円銀貨」中学生になり5円玉と10円玉を主に現行コインの収集、近代銭、穴銭は私にとって高価なものでした。当時はデパートの催事場でよく即売会が開催されていて、花巻デパートや川徳、ダイエーなどにも行きました。北上にも貨幣商が3件ほどあり、そこで見せていただいた2銭銅貨が大きくてずっしりしたコインで欲しかったのですが400円もして買うことができませんでした。知人のお父さんが持っていた1円銀貨を見せてもらった時は衝撃でした。大きくて、重くて竜の図が見事で、いつか、このコインを手に入れたいと思ったものです。

一円銀貨背.png 二銭銅貨背.jpg

  十年ほど前から研究会に入り、いろいろと古銭の勉強をさせていただきました。特に興味を持ったのはやはり地元南部藩の貨幣です。南部藩の貨幣は資料が少なく不明なものが多々あります。和賀仙人の鉱山と鎌倉の大仏の関係があったことは人足手形から数年前に発見されました。度重なる飢饉と明治維新、貧困にあえぐ領民から発生した贋金づくり、家族規模のものから大々的なもの(藩黙認)まで多種多様で、当然、贋金ですから資料は残っていません。

盛岡藩 盛岡銅山百文銭(明治維新時の軍用金)

盛岡銅山面.jpg



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